カードローンの増額依頼電話は真に受けて増額しても良いのでしょうか?
カードローンを利用していると、「利用限度額の増額が可能ですが、増額されませんか?」というような勧誘電話が借入中のカードローン会社からかかってくることがあります。この増額依頼には受けても良いものなのでしょうか?それとも断った方が良いものなのでしょうか?
カードローンの増額依頼電話の背景
カードローンの増額依頼の電話というのは、銀行カードローンよりも消費者金融カードローンが行う営業方法です。
これはカードローン会社が重視する「融資額」を引き上げるための営業活動なのです。当然、カードローン会社は、貸しているお金が増えれば、利息収入も増えるため、成績を判断するのも「貸しているお金の額=貸付額をどれだけ増やせたのか?」ということになります。
結果として、月末などに既存顧客に対しての利用額の増額をする電話営業の部隊がいて、電話営業をすることになります。男性よりも女性の方が電話をするケースが多いです。
- 利用中で増額可能な顧客に総額の案内
- 過去に完済している顧客へ再利用の案内
- 他社の利用分のおまとめ利用の案内
カードローンの増額はメリットもある
上記のような電話営業というイメージだけを効くと、断った方が良いものなのではと思いますが、実際にはカードローンの増額にはメリットもあります。
銀行カードローンの場合は
限度額が上がれば金利が下がる
ために、借りている額は同じでも、適用される金利が下がり、利息が下がる計算になるからです。
例えば
- 80万円の限度額で40万円借りていた方 → 金利15% → 毎月の返済額 19395円(2年返済)
- 20万円の増額をすると金利が12%になり
- 100万円の限度額で40万円借りていた方 → 金利12% → 毎月の返済額 18829円(2年返済)
と566円毎月の返済額が安くなることになります。2年返済の想定なので、2年で計算すれば、約1万3000円も返済額が軽減できるのです。
借りている金額も変わらないので、限度額を引き上げただけでお得になる可能性があります。
上記は限度額によって金利が変動することが明示されている銀行カードローンの例ですが、消費者金融のカードローンでも、限度額増額の依頼電話の際には金利の引き下げも、同時に提案してくるケースがあります。
この場合には「増額依頼の電話は拒否する」というのではなく、自分にとってメリットがあるのか?どうかを冷静に判断することをおすすめします。金利が下がるのであれば、今と同じ借入でも返済額が軽減するメリットだけを得られるからです。
ただし、カードローン増額のデメリットもあります。借りなければ金利が下がるだけですが限度額に余裕があるとついつい多めに借りてしまう人もいるということなのです。意志の弱い方には増額はおすすめできません
増額営業電話を断る方法
「増額を必要ない」と判断した方にとっては、増額営業電話はうっとおしいだけです。では、どうやって断れば良いのでしょうか?
例
- 「半年は追加で借りる予定がないのでかけてこないでください」
- 「今後は一切電話をしてこないでください」
- 「金利を下げるお知らせ以外で電話をしてこないでください」
というような形です。
そのまま、要望を伝えるだけで事が足りるのです。
なぜなら、消費者金融は貸金業法という法律に基づいて営業をすることになります。貸金業法に違反したことがわかれば、最悪の場合業務停止、貸金業の免許停止などの処分を受けることもあるのです。
そのため、「電話をかけないでください。」という意思表示をした方に何度も電話をかけてくるような営業方法は取れないのです。「過剰貸し付けの防止」という金融庁のガイドラインにも抵触してしまうことになるのです。
とはいえ、前述したように金利を下げる提案をしてくる場合は検討したいという場合には、「金利を下げるお知らせ以外で電話をしてこないでください」というような形で条件付きで断ることをおすすめします。
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