返済日の設定方法
返済日には下記のような設定方法があります。これは金融機関各社が独自に設定している部分なので、自分が利用する会社の返済日がいずれのパターンによって設定されているのか必ず確認しておく必要があります。
毎月一定日での返済
1か月のうち、必ず1回、返済日がくるように設定されているカードローンのパターンです。各社によってその設定基準が若干異なっています。
契約時、利用者自身が任意で好きな返済日を設定できる場合もあれば、あらかじめ用意された複数の返済日のなかから選択させるケースもあります。また、利用者の給料日を起算としてそこから数日以内のいずれかの日を返済日として指定させるパターンを取るカードローン会社もあるのです。
どうしても給料日の直後にしたいという場合は、その返済日を設定できるかどうか?という基準でカードローンを選ぶ必要があるのです。また、毎月一定日としていても「前倒し」で返済する「繰り上げ返済」はほとんどのカードローン会社で利用できるため、繰り上げ返済を活用する方法もひとつの方法と言えます。。
この返済日の設定方法のメリットは、毎月同じ日なので「忘れてしまったうっかり返済遅延」が防げることです。
逆に、デメリットは「返済日を勝手に変更できない」ことで、変更する際には「契約内容の変更手続き」を行わなければなりません。つまり、契約書の書き換えが必要ということです。とくに、給料日を起算として返済日を設定しているカードローンの場合、利用者が転職すると、その転職先が以前の勤務先の給料日と同一日とは限らないので、この場合には返済日の変更をしたほうが良いと言えます。
35日サイクル
消費者金融のカードローンでは、なぜか「35日サイクルの返済日」を設定しているところが多いです。次回返済日が当回返済日翌日より35日以内という周期を取る方式です。ちなみに業界では「5週間後の同曜日」という捉え方をしているのです。
この「35日サイクル」、じつはそれを採用する会社にとってもちょっとした利益につながる設定になっています 毎月1回の返済の場合、単純計算で年「12回」の返済となりますが、35日サイクルの返済の場合、年「10.4回」の返済になります。すこしでも借りてもらう期間を長く取った方がカードローン会社は利息収益が増えるのです。つまり、30日(1か月)で返済してもらうより、35日で返済してもらったほうが単純に「5日分」の利息を徴収できるというカラクリも含まれているのです。
35日サイクルの最大のメリットは「返済日が長いこと」です。毎回の返済までに必要な日数が30日ではなく、35日なので、5日分猶予があるとも言えます。一方、デメリットは「忘れてしまったうっかり返済遅延」の多発です。毎月返済日が変わってしまうことになるため、返済日を忘れてしまうことがあるのです。最近では、スマフォなどでの確認などで、多少うっかり忘れ防止のサービスは整備されてきていますが、それでも毎月変わる返済日を覚えるのは難しいのです。
金利が低いカードローンは決め打ちの返済日が多い
もちろん、利用者にとっては、数ある返済日のなかから、自分の給料日などとの兼ね合いで返済日を設定できるのが一番いいのですが、最近は金利の低いカードローンほど、返済日を統一させてコストダウンを図っているカードローン会社が増えてきました。すべての利用者が同じ日に返済してくれれば、事務作業も少なくなるため、コスト削減ができ、低金利でのカードローン提供につながるからです。
まとめ
おすすめは「毎月一定日の返済」と「給料日の直後に返済日を指定すること」です。
まず、35日周期では返済日を覚えられないことと毎月支払いの給料との兼ね合いで計画的な返済ができないことが大きなデメリットになります。
給料日の直後に設定しておいた方が、さきに返済して残った分を生活費や交際費につかうため、「返済する金額分も使いすぎて返済できない」という状態に追い込まれにくいからです。
カードローンは計画的な返済を心がけるべきで、そのためには毎月返済の方がやりやすいのです。
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