これからカードローンでお金を借りたいと思っている人にとって、一番気になるのは、返済額や返済期間ですよね。
毎月いくらずつ返すのか。返済はいつまで続くのか、気になりますよね。それに大きく影響するのが、金利と返済方法です。
カードローン会社によって違いがあるなら、できるだけ負担が少ないところで借りるのがベストな選択です。
それをかしこく見分けるには、金利や返済方法について、最低限の知識を持っていた方が良いですよね。
この記事では、金利や返済方法など、返済額に影響する部分の基本的な情報を解説いたします。
目次
カードローンの金利の仕組み

カードローン会社のホームページなどには、必ず金利についての説明が掲載されています。
最近では返済のシミュレーションもできて、できるだけ解りやすく説明をされています。
しかし、各社を比較するとなると、もう一つポイントが解り難いです。まずは比較ができるように、金利の仕組みの基本的な部分を理解しましょう。
カードローンの金利表示は年率・利息の計算方法
どこのカード会社でも表示している金利は、1年間お金を借りた場合の、借入額に対する利息の割合のことを示しています。
「年利」とか「適用金利」とか、消費者金融の場合は「実質年率」とか記載されていますが、支払う利息を計算する上では、ほとんど同じと考えて問題ありません。
例えば、「年利18%」で10万円借りる場合の利息計算の基本的な考え方は下記の通りです。
100,000円×0.18=18,000円
この計算は、10万円を借りて、1年後に全額返済する場合の利息の計算です。現実的にはこのような返済はしません。
支払利息の計算は、借りた日から返済する日までの期間を、日割りで計算します。金利の表示は、1年分の利率ですので、実際の計算方法は下記のようになります。
支払利息=元金(借入残高)×年率÷365日(うるう年は366日)×借入日数
10万円を年利18%で借りて、1か月(30日)で一括返済した場合の利息は、
100,000円×0.18÷365日×30日=1,479円
つまり、完済までの日数が少ないほど、支払利息は少なくなるということです。
月々返済する場合の計算は、いきなりややこしくなります。毎月の支払ごとに、借入残高が変わってしまうからです。
返済日ごとに、その都度の借入残高に対して上記の計算を適用して、支払利息を計算することになります。
したがって、10万円借り入れて1年間で分割返済する場合の支払利息は、最初に示した式のように、18,000円になるのではなく、もっと少なくなります。
この計算はかなり複雑ですので、各社のサイトにあるシミュレーションで確認してください。
カードローンの金利は借入額(限度額)によって違う
カードローンに金利の表示は、「1.8~14.6%」のようにかなり範囲がある数値で表示されています。
一般的に、この高い方の金利を「上限金利」、低い方を「下限金利」と呼びます。
説明を読み進めれば、下表のように、もっと詳しい金利の説明が出てきます。下記は「三菱UFJ銀行」の金利の一覧です。
利用限度額 | 借入利率(年利) |
---|---|
500万円以下400万円超 | 年1.8%~年6.1% |
400万円以下300万円超 | 年6.1%~年7.6% |
300万円以下200万円超 | 年7.6%~年10.6% |
200万円以下100万円超 | 年10.6%~年13.6% |
100万円以下10万円以上 | 年13.6%~年14.6% |
ご覧の通り、金利は借入額(限度額)とセットになっています。
しかし、金利を安くする止めに、必要以上に借入額を高くするのは本末転倒ですので、必要な借入額に対する適用金利を比較して、できるだけ金利の低いカードローンを選ぶようにします。

カードローンの返済方式の仕組み

ここからかなり複雑な話になります。特に言葉が解り難いものが多くなります。
先に結論めいたことを言ってしまえば、返済方式はいろいろと種類がありますが、各カード会社によって呼び方が違うという場合もあり、名前は違ってても実質はほとんど違わないというケースがあります。
また、ひとつのカード会社内で返済方式を選べるわけでもありません。
返済方式によって影響を受けるのは、損得の部分より毎月の返済額の決まり方の部分です。
カードローンの基本である「返済期間が長くなれば支払利息が増える」というポイントをしっかり押さえていれば、細かい方式の違いは気にしなくても良いでしょう。
とは言え、知らないよりは知っていた方が、より正確な比較もできますので、ご説明はしていきます。
カードローンの返済方式の基本・元金と利息の割合
カードローンの分割払いの返済方式は、主に2種類の方式が使われています。
- 「元利均等(定額)方式」
- 「元金均等(定額)方式」
の2種類です。毎月の返済額の中の「利息」と「元金」の割合です。
簡単に言えば、どうやって利息を払っていくのか、というところの仕組みになります。
この方式が、毎月の返済額を計算する基礎になりますので、どんどん複雑な話になってきてしまいますが、原理さえ知っておけば、カードローンの比較をするときに正しい判断ができます。
多少解り難いですが、読んでみてください。
- 「元利均等(定額)払」:毎月の返済額(利息+元金)を同じにして返済していく方法
- 「元金均等(定額)払」:毎月の返済元金は同じで、その都度の利息を加算する方法
簡単にいうと上記のような意味になります。
元利均等方式
毎回の返済額が同じになりますが、その中に利息が含まれるため、元金の返済額が少なくなるため、返済期間が長めになり、その分支払利息も多くなります。
元金均等方式
元金の返済は一定スピードで進むので、「元利均等方式」より返済期間が短くなり、その分支払利息が少なくなりますが、初期の返済額が多くなります。
毎月の返済額が変わってしまうので、口座引き落としなら問題は無くても、ATM返済の場合は間違いやすいという背景もあるようです。
カードローンの「リボルビング払い」ってなに?

より支払いが解りやすく便利な仕組みとして、「リボルビング払い」があります。
途中で追加で借入れして借入残高が増えても、毎月の返済額が変わらず一定という仕組みが「リボルビング払い」です。良く聞く「リボ払い」ですね。
クレジットカードのショッピングで、どんどん買い続けても毎月の返済は同じ額、というリボ払いと同じ仕組みです。
いくら借りても毎月の返済額は同じです。つまり、借た分、返済期間が長くなるという仕組みですね。ということは、その分だけ、支払利息が増えていくということでもあります。
リボルビング払いするときの利息と元金の割合は、通常「元利均等(定額)方式」で計算されていることが多いです。
前項で説明した「元利均等払」と「リボルビング払い」が組み合わさって、「元利均等リボルビング払い」と呼ばれる支払方法になります。
「元利均等払」なので、残高が多いうちは、毎月の返済額の多くの部分は支払利息になりますので、いくら払っても借入元金が減らないという状況になってしまいます。
「リボ払い」の最大の問題点です。
なお、「定額リボルビング」に対し「定率リボルビング」という仕組みもあります。
「アコム」で採用している方式なのですが、毎月の支払いが「定額」なのではなく、残高に対し一定の割合を支払うという「定率」という方法です。
参考:アコム「ご返済金額について」
「残高スライドリボルビング払い」ってなに?

「リボルビング払い」の問題点を軽減するため、借入残高に応じてリボルビングの返済額を変動させるのが「残高スライド」という仕組みです。
返済が進んで借入残高が減れば毎月の返済額も少なくなり、追加借入れで残高が増えた時は返済額も増やすという仕組みです。
借入残高に応じて毎月の返済額を「スライド(変動)」させるので、残高が多い時の返済額内の元金の割合も増えるため、返済期間を短くする効果があります。
当然ですが、その分返済の負担は増えます。
実際のカードローンの返済方法では、「残高スライドリボルビング払い」以外に「借入後残高スライドリボルビング払い」という仕組みも使われています。
消費者金融のカードローンでは良く使われています。いよいよ解り難くなってきました。
例えば下表は「三菱UFJ銀行」の返済パターンです。
返済が進んで残高が少なくなると、毎月の返済額が自動で変動するようになっています。
借入残高(元金) | 返済額(最小返済額)※借入利率 年8.1%超の場合 |
---|---|
10万円以下 | 2,000円 |
10万円超~20万円以下 | 4,000円 |
20万円超~30万円以下 | 6,000円 |
30万円超~40万円以下 | 8,000円 |
40万円超 | 借入残高が10万円増すごとに2,000円追加 |
返済額内の利息と元金の割合については、「元利均等方式」なので、
「残高スライド」+「元利均等」+「リボルビング払い」で「残高スライド元利均等リボルビング払い」
という返済方式になります。銀行のカードローンは、比較的この方式が多く採用されています。
下表は「SMBCモビット」の返済パターンです。一見、「三菱UFJ銀行」と同じような形ですが、返済方式は「借入後残高スライド元利均等リボルビング払い」という方式です。
最終借入後残高 | 返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超過~20万円以下 | 8,000円 |
20万円超過~30万円以下 | 11,000円 |
30万円超過~40万円以下 | 11,000円 |
40万円超過~50万円以下 | 13,000円 |
50万円超過~60万円以下 | 16,000円 |
「残高スライド元利均等リボルビング払い」は借入残高が減れば返済額が自動で少なくなりますが、「借入後残高スライド元利均等リボルビング払い」は、何もしなければ完済まで毎月の返済額は変動しません。
しかし、完済前に追加の借入れをした時だけ、その時点での借入残高に応じて返済額は見直されます。
つまり、ただの「残高」ではなく「借入後残高」ということになります。
「借入後」+「残高スライド」+「元利均等」+「リボルビング払い」ということです。
例えば、初回借入で30万円借入れた場合の月の返済額は11,000円ですが、返済が進んで借入残高が10万円未満になっても返済額は11,000円のままです。
その時点で、追加で10万円借入れして、借入残高が「10万円超過~20万円以下」になると、返済額が8,000円にスライドする仕組みです。
なお、「SMBCモビット」ではこの返済方法を「借入後残高スライド元利定額返済方式」と呼んでいますが、「借入後残高スライド元利均等リボルビング払い」と同じです。
ちなみに「アイフル」は「借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式」というフルネームで表示しています。(「元利定額」=「元利均等」)
非常に解り難い話になってしまいましたが、現在のカードローンの返済方式は、前述の「三菱UFJ銀行」を例にした「残高スライド元利均等リボルビング払い」と、「SMBCモビット」を例にした「借入後残高スライド元利均等リボルビング払い」の2タイプが主流になっています。

カードローンの金利比較

返済方法はかなり複雑ですが、お得なカードを選ぶという切り口で見る場合は、あまり関係しません。一番影響が大きいポイントは、やはり「金利」です。
ここからは、低金利のカードローンを、シミュレーションなどを使って比較してみます。
おすすめの低金利カードローンはどれ?
まずは主なカードローンの金利を比較してみましょう。
主なカードローンの借入利率と借入限度額
会社 | 借入利率(年利) | 利用限度額 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 1.8%~14.6% | 10万円~500万円 |
三井住友銀行 | 4.0%~14.5% | 10万円~800万円 |
りそな銀行 | 3.5%~12.475% | 最大800万円 |
イオン銀行 | 3.8%~13.8% | 10万円~800万円 |
ソニー銀行 | 2.5%~13.8% | 10万円~800万円 |
J.Score | 0.8%~12.0% | 10万円~1,000万円 |
プロミス | 4.5%〜17.8% | 1万円~500万円 |
アイフル | 3.0%~18.0% | 最大800万円 |
アコム | 3.0%~18.0% | 1万円~800万円 |
レイク※ | 4.5%〜18.0% | 1万円~500万円 |
※レイク:180日無利息を利用の場合は年率、限度額が異なります
※
こうやって見ると「J.Score」は別格として、銀行、消費者金融それぞれで金利の相場ができていることが分かります。
そして、借入限度額が高いほど借入利率の「下限金利」が低くなる傾向があります。
また、消費者金融業者より銀行のカードローンの方が金利設定が低いことも分かります。
よほど年収が高くて信用度が高くない限り、「下限金利」で借入れすることは難しいです。
銀行と消費者金融、どっちのカードローンがいいの?
各社の金利を一覧で比較してみると、消費者金融の上限金利の高さが目立ってしまいます。
消費者金融のカードローンを使うメリットはあるのでしょうか。
金利の話とは少し脱線してしまいますが、双方のメリット、デメリットを見てみましょう。
銀行カードローンのメリット・デメリット
メリット
- 上限金利が安い
- ATM手数料が無料のものが多い
- 専業主婦でも借りられると明記しているものがある(要確認)
デメリット
- 審査が厳しい(と言われている)
- 原則、即日融資ができない
- 口座開設が必要な場合がある(返済方法が口座引き落とし)
消費者金融カードローンのメリット・デメリット
メリット
- 即日融資が可能なものが多い
- 比較的審査が優しい(と言われている)
- 初回融資時に無利息期間のサービスがあるものがある
デメリット
- 上限金利が高い
- ATM手数料が自社ATM以外は有料のものが多い
- 専業主婦は借りられない場合がほとんど
この記事のテーマでもある「返済額を少なくする」という切り口で見れば、銀行カードローンの方が1歩リードという感じです。(「J.Score」は別枠です)
しかし、消費者金融には一定期間無利息というお得なサービスもあります。

低金利カードローンの返済総額比較

先の項目で返済方式がいろいろとあることをご紹介しました。
僅かな差ではありますが、基本的な金利計算方法では、実際の返済総額を正確に比較することができません。
実際に各社のサイトでシミュレーションしてみて、その違いを比較してみましょう。
各社の返済プランの違いについて
シミュレーション結果の比較の前に、知っておかなければならないことがあります。
各社ともリボルビング払いでの比較になるのですが、毎月の返済額と返済期間を同じ条件にして基本的な利息の計算方法での結果を比較する場合、異なるのは金利だけなので、計算結果を比較する意味はありません。
金利自体を比較すれば済むだけの話です。
しかし、実際に借入を行い返済していく場合、各社の設定している返済プラン(月々の返済額や返済方法など)は各社独自のもので、同一プランで返済するようなケースはほとんどありません。
例えばみずほ銀行のカードローンの場合、返済は同行の口座振替になります。
その際の毎月の返済額はみずほ銀行で定めた金額で、借りる側で決めることはできません。
たとえ金利の安いカードローンの審査に通ったとしても、少ない返済額では、毎月の負担こそ少なくて済みますが、返済期間は長くなり、支払利息が金利の高いカードローンより多くなってしまう場合もあります。
ATMで返済が可能なカードローンの場合は、カードローン会社が定める毎月の最低金額を超えていれば、自由に多めの金額を返済することが可能です。
また、口座振替で返済する場合でも、「任意返済」として月々の返済とは別途に追加の返済がATM等でできますので、そうすれば返済期間を短くすることが可能です。
カードローンの審査に通って、目的の借入ができてしまうと、ついつい上記のようなところを見落としてしまいがちです。
毎月の返済が思ってたより安いと、なんとなく得した気持ちになってしまいます。
30万円を借入れた場合の返済シミュレーション
前項の情報を把握した上でご覧ください。
各社サイトのシミュレーションで算出した値ですので、多少の誤差がある場合があります。
なお、返済方式については、各社サイトに正確な記載が無い場合は、返済プランから当サイトで判断して記載しております。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」
- 年利:1.8%~14.6%
- 30万円借入れ時年利:14.6%
- 返済方法:三菱UFJ銀行口座振替、ATMからローンカードで返済、指定の口座へ振込
- 返済方式:残高スライド元利均等リボルビング払い
返済額基準 利率 年8.1%超(借入限度額が200万円以下)
借入残高 | 返済額(最低額) |
---|---|
10万円以下 | 2,000円 |
10万円超~20万円以下 | 4,000円 |
20万円超~30万円以下 | 6,000円 |
30万円超~40万円以下 | 8,000円 |
40万円超 | お借入残高が10万円増すごとに2,000円を追加 |
三菱UFJ銀行で30万円借入れた場合の返済シミュレーション・試算(口座振替)
- 毎月の返済額:6,000円(1~34回目)※/4,000円(35~81回目)/2,000円(82~158回目)
- 返済回数:158回※
- 返済総額:545,119円
- 支払利息総額:245,119円
※銀行サイトには口座振替でのシミュレーションが無いため当サイトで試算したものです。
※実際の返済とは誤差がある可能性がありますのでご了承ください。
三菱UFJ銀行で30万円借入れた場合の返済シミュレーション結果(ATM返済※)
- 毎月の返済額:10,000円(38回目:5,515円)
- 返済回数:38回
- 返済総額:375,515円
- 支払利息総額:75,515円
※自分の意志で毎月10,000円返済した場合
※ATM手数料無料(三菱UFJ銀行ATM、セブン銀行、ローソン、Eネット)
ポイント
三菱UFJ銀行の場合、みずほ銀行と異なり最低返済額が安く設定されています。
また残高スライドの基準残高が10万円単位と細かい設定なので、30万円の借入れでも、完済までに2回も最低返済額が変動します。
そのため、自動で最低返済額になってしまう口座振替での返済は、何もしなければ常識では考えられないほどの長期返済になってしまいます。
その他の主な銀行カードローン
三井住友銀行カードローン
- 年利:4.0%~14.5%
- 30万円借入れ時年利:14.5%
- 返済方法:三井住友銀行口座振替、ATMからローンカードで返済、指定の口座へ振込
- 返済方式:残高スライド元利均等リボルビング払い
- 返済回数:155回
- 返済総額:538,689円
- 支払利息総額:238,689円(口座振替の場合)
残高スライドの方式や最低返済月額が三菱UFJ銀行と同じなので、口座振替での返済は同様の状態になります(年利は0.1%少ないので若干支払利息が少なくなります)。
返済方法もほぼ同じで、ATMからのカード返済、振込での返済も可能、ATM手数料は無料です。
出典:三井住友銀行カードローン
イオン銀行カードローン
- 年利:3.8%~13.8%
- 30万円借入れ時年利:13.8%
- 返済方法:口座振替(他行からの振替も可能)、ATMからローンカードで返済
- 返済方式:残高スライド元利均等リボルビング払い
- 最低返済月額:20万円超~50万円以下=10,000円、10万円超~20万円以下=5,000円、5万円超10万円以下=3,000円、3万円超5万円以下=2,000円、3万円以下=1,000円
- 返済回数:116回
- 返済総額:423,354円
- 支払利息総額:123,354円(口座振替の場合)
ATMからの任意返済も可能、ATM手数料は無料です。
出典:イオン銀行カードローン
ソニー銀行カードローン
- 年利:2.5%~13.8%
- 30万円借入れ時年利:13.8%
返済方法:ソニー銀行口座振替のみ(ATM返済は「任意返済」)
返済方式:残高スライド元利均等リボルビング払い
返済回数:150回 - 返済総額:517,359円
- 支払利息総額:217,359円
残高スライドの方式や最低返済月額が三菱UFJ銀行と同じなので、返済パターンは同様の状態になります(年利は0.8%少ないので支払利息が少なくなります)。
返済はソニー銀行口座振替のみ、ATMからの返済は「任意返済」のみ可能です。そのため、口座振替と任意返済を併用する必要があります。ATM手数料は無料です。
出典:ソニー銀行カードローン
りそな銀行カードローン
- 年利:3.5%~12.475%
- 30万円借入れ時年利:12.475%
- 返済方法:りそな銀行口座振替のみ(ATM返済は「任意返済」)
- 返済方式:残高スライド元利均等リボルビング払い
- 最低返済月額:1万円超~50万円以下=10,000円、1万円以下=基準貸越残高全額
- 返済回数:39回
- 返済総額:360,373円
- 支払利息総額:60,373円
みずほ銀行と同じ返済パターンで、りそな銀行の口座開設が必要です。返済は口座振替、ATMからの返済は「任意返済」のみ可能です。
手数料無料のATMが他より少なく、コンビニは平日のファミマ程度です。
出典:りそな銀行カードローン
銀行カードローンの注意点
銀行のカードローンの場合、最低返済月額を少なく設定しているところは、ほぼ同じパターンの残高スライドリボルビング払いになります。
意識的に早期返済を心がけるような注意が必要です。
消費者金融系カードローンのシミュレーション
消費者金融系は、ほとんどが「借入後残高スライド元利均等リボルビング払い」での返済になります。各社で呼び名は若干異なりますが、内容はほぼ同じです。
銀行の場合と異なり、残高が減っていっても自動で返済額が変動しません。追加の借り入れをして残高が増えたときだけ、返済額を見直します。
また、消費者金融業者は自主規制で5年以内に完済するように返済額を設定しています。
そのため、口座振替で返済する場合でも、銀行のように長期返済になるようなことがありません。銀行に比べ金利は高めですが、実際の返済において、結果的に返済総額が少ないというケースもあると思われます。
なお、アコムは「定率リボルビング払い」という返済方式を採用していますが、月々の最低返済額の算出方法が異なる(少し高め)だけで、返済プラン上は大きな違いはありません。
また銀行と異なるところとしては、自社及び系列銀行のATM以外は手数料がかかる場合が多いです(レイク除く)。
消費者金融のカードローンには、初回借入時のサービスとして、無利息期間が設けられている場合があります。お得なサービスですので、上手に活用するようにしましょう。
プロミス
- 年利:4.5%〜17.8%
- 30万円借入れ時年利:17.8%
- 即日融資可能
- 返済方法:ATM返済、口座振替(手数料無料)、インターネット返済(手数料無料)、ローソンの及びミニストップのLoppi、ファミリーマートのFamiポート(返済のみ:手数料無料)
- ATM手数料:自社及び三井住友銀行ATMは手数料無料、他は有料
- 返済方式:借入後残高スライド元利均等リボルビング払い
- 利息無料サービス:初回利用日の翌日から30日間無利息(メール登録及びWeb明細利用)
プロミスで30万円借入れた場合の返済シミュレーション結果
- 毎月の返済額:11,000円
- 返済回数:36回
- 返済総額:387,289円
- 支払利息総額:87,289円
- 返済総額(30日間無利息時):380,088円
- 支払利息総額(30日間無利息時):80,088円
※30日間無利息時の値は当サイトの試算値になります(誤差がある場合があります)
出典:プロミス
アイフル
- 年利:3.0%~18.0%
- 30万円借入れ時年利:18.0%
- 即日融資可能
- 返済方法:ATM返済、口座振替(手数料無料)
- ATM手数料:自社ATMは手数料無料、他は有料
- 返済方式:借入後残高スライド元利均等リボルビング払い、35日サイクル制あり※
- 利息無料サービス:初回契約日の翌日から30日間無利息
アイフルで30万円借入れた場合の返済シミュレーション結果
- 毎月の返済額:11,000円
- 返済回数:36回
- 返済総額:388,683円
- 支払利息総額:88,683円
- 返済総額(30日間無利息時):381,340円
- 支払利息総額(30日間無利息時):81,340円
※30日間無利息時の値は当サイトの試算値になります(誤差がある場合があります)
※返済期日が、前回ご返済日の翌日から数えて35日目がご返済期限となる支払サイクル
(初回は借入日の翌日から35日後がご返済期限)(口座振替には非対応)
出典:アイフル
アコム
- 年利:3.0%~18.0%
- 30万円借入れ時年利:18.0%
- 即日融資可能
- 返済方法:ATM返済、口座振替(手数料無料)、口座振込(振込手数料有料)、
- ネット返済(Pay-easy)(手数料無料)
- ATM手数料:自社ATMは手数料無料、他は有料
- 返済方式:定率リボルビング払い(残高が一定額より少なくなった時点で申し入れすれば返済額を見直すことが可能)、 35日サイクル制あり※
- 利息無料サービス:初回契約日の翌日から30日間無利息(返済期日「35日ごと」で契約時のみ適用)
アコムで30万円借入れた場合の返済シミュレーション結果
- 毎月の返済額:11,000円
- 返済回数:36回
- 返済総額:388,683円
- 支払利息総額:88,683円
※30日間無利息時の値は当サイトの試算値になります(誤差がある場合があります)
※返済期日が、前回ご返済日の翌日から数えて35日目がご返済期限となる支払サイクル
(初回は借入日の翌日から35日後がご返済期限)(口座振替には非対応)
出典:アコム
レイク
- 年利:4.5%〜18.0%
- 30万円借入れ時年利:18.0%
- 即日融資可能
- 180日間無利息利用時:年利12.0%〜18.0%
- 返済方法:ATM返済(手数料無料)、口座振替(手数料無料)、Web返済サービス(手数料無料)、銀行振込(振込手数料有料)
- ATM手数料:ほとんどのATMで手数料無料
- 返済方式:借入後残高スライド元利均等リボルビング払い
- 利息無料サービス:初回契約日の翌日から30日間無利息、または初回契約日の翌日から元金5万円まで180日間無利息(年率、限度額が制限されます)
レイクで30万円借入れた場合の返済シミュレーション結果
- 毎月の返済額:12,000円
- 返済回数:32回
- 返済総額:377,351円
- 支払利息総額:77,351円
- 返済総額(30日間無利息時):370,379円
- 支払利息総額(30日間無利息時):70,379円
- 返済総額(5万円まで180日間無利息時):370,625円
- 支払利息総額(5万円まで180日間無利息時):70,625円
※無利息時の値は当サイトの試算値になります(誤差がある場合があります)
出典:レイク
J.Score
- 年利:0.8%~12.0%
- 30万円借入れ時年利:12.0%
- 即日融資可能
- 返済方法:口座振替(手数料無料)、口座振込(手数料有料)、ネット返済(Pay-easy)(手数料無料)、ATM返済不可
- 借入方法:インターネットで口座振込(カード発行は無し)
- 返済方式:借入後残高スライド元利均等リボルビング払い
- 利息無料サービス:なし
J.Scoreで30万円借入れた場合の返済シミュレーション結果
- 毎月の返済額:11,000円
- 返済回数:36回
- 返済総額:352,107円
- 支払利息総額:52,107円
J.ScoreはAIをフル活用して効率化を図り低金利を実現しています。
出典:J.Score
初回借入無利息期間の上手な活用方法

いくつかの消費者金融のカードローンは、実質年率で銀行のカードローンより「上限金利」が高い傾向があるため、初回借入時に30日間利息無料などの特典を付けているところがあります。
短期間で返済が可能なのであれば、低金利で借り入れができることになります。
また、つなぎ資金など、1か月で完済できる場合は無利息で融資が受けられます。
前項のシミュレーションのように20万円~30万円借入れた場合でも、30日の無利息を適用すると、年利は約16.8%程度の計算になります。
分割払いで銀行のカードローンと比較して、利息無料が有利になるのはどの程度かをシミュレーションで確認してみました。
上限金利14.6%の「三菱UFJ銀行」と、上限金利17.8%で30日間利息無料の「プロミス」で、10万円を借入れて分割払いで返済する場合の支払利息を比較しました。
返済回数 | 三菱UFJ銀行 | プロミス |
---|---|---|
5回 | 3,677 | 2,882 |
9回 | 6,176 | 5,813 |
10回 | 6,807 | 6,551 |
12回 | 8,077 | 8,042 |
13回 | 8,714 | 8,790 |
- 三菱UFJ銀行:金利14.6%
- プロミス:金利17.8%(初回30日分無利息)
両社の返済シミュレーションのページで表示された金額を基に計算しています。
プロミスの支払利息の計算方法は、初回の支払利息を0円で返済した場合でシミュレーションして計算しました。(当サイトの試算のため、実際とは誤差が出る可能性があります)
12回払いまでは、プロミスの方が支払利息は少ないのです。元の年利の差が3.2%ありますが、12回払いでは年利15%程度の利息になっています。

無利息期間が用意されている主なカードローン
会社 | 無利息期間 | 上限金利 | 無利息になる条件、その他 |
---|---|---|---|
プロミス | 初回借入日の翌日から30日間無利息 | 17.80% | メールアドレスの登録 Web明細利用の登録 |
アコム | 初回契約日の翌日から30日間無利息 | 18% | 返済期日「35日ごと」で契約時のみ※1 |
アイフル | 初回契約日の翌日から30日間無利息 | 18% | |
レイク | 初回契約日の翌日から30日間、または元金の5万円まで180日無利息※2 | 18% | ほとんどのATMで手数料が無料 |
※1.借入金の返済期日が毎月ではなく「返済日の35日後」が次回の返済期限になる。
※2.無利息期間のパターンを次の2種類から選択できる。
レイクの5万円まで180日間無利息
「5万円まで180日間無利息」ということは、10万円を借りて6カ月(約180日)で完済すれば、単純計算で利息が1/2になるということ。
レイクの年利は18%ですので、年利9%ということです。ATM手数料が無料なのも魅力です。
ざくっと試算してみると、
15万円借入れて、月1万円x17回の返済で年利:約13.9%になりました。
借入限度額と年利は通常のプランと多少異なりますが、十分な利用価値があります。
借入限度額:1万円〜200万円まで
実質年利:12.0%〜18.0%
下記のページでシミュレーションできますので、ぜひご確認ください。
参考:レイク
低金利で使いやすいおすすめのカードローン
ここまでの調査で、おすすめのカードローンをピックアップしてみます。
イオン銀行
- 実質年率:3.8%~13.8%
- 利用限度額:10万円~800万円
- 審査時間:-
- 融資時間:最短翌日
特徴
- 上限金利が低い
- 口座が無くてもWebから申し込み可能
- ATM手数料無料 一部対象外、未提携あり
- コンビニ(セブンイレブン除く)、ゆうちょ銀行ATM手数料無料
- 使いやすさと金利の安さが両立している
返済に口座振替を使い場合は「任意返済」を併用しましょう
出典:イオン銀行
レイク
- 実質年率:4.5%〜18.0%
- 実質年率:12.0%〜18.0%※
- 利用限度額:1万円~500万円
- 利用限度額:1万円〜200万円※
- 審査時間:最短即日
- 融資時間:最短即日
特徴
- Web完結で申し込み可能
- 契約日の翌日から30日間無利息または、5万円までの借入れが初回契約日の翌日から180日無利息(5万円超借入の場合は5万円迄の部分が無利息)
- 180日無利息の場合は年率、限度額が制限されます
- 15万円程度までで1年以内に返済できるなら「180日無利息」で低金利融資が可能
- ATM手数料がかからないのも魅力
出典:レイク
J.Score
- 実質年率:0.8%~12.0%
- 利用限度額:10万円~1,000万円
- 審査時間:最短30分
- 融資時間:最短1時間
特徴
- 効率化を徹底し、消費者金融の中でも特別安い金利設定
- PCかスマホからの利用のみでカードは発行されません
- 借入は振込のみ、返済は口座振替、振込、ペイジーでATMからの返済はできません
- ネットバンキングなどに慣れている人にはおすすめ
- とにかく低金利で、ほとんどがネット完結
- スコアアップして金利を下げることも可能
出典:J.Score
まとめ
今回は低金利と返済総額を切り口にしてカードローンを比較しました。審査の通りやすさなどには触れていません。
いずれにせよ、支払利息を少なくするのは、低金利のカードローンで返済期間を短くすることが肝心です。手数料関係が無料なのも大きなポイントです。
それぞれのカードローンの特徴を理解して、無駄な費用は抑えましょう。