カードローンの実質年率って何?
カードローンのいろいろな広告を見ていると、よくカードローンの広告に「実質年利」「実質年率」という言葉が書かれています。そもそも実質年率とは、一体どのようなものなのでしょうか。
実質年率とは、カードローン利用者が1年後に借りたお金に対して一括で返す時につく利子を、借り入れ金とのパーセンテージで表示したもののことです。
「実質年率」は一般的にいう「金利」のことを言うのですが、「金利」というだけでは、実は不十分で10年間借りたときの金利かもしれませんし、1ヶ月の金利かもしれないのです。そのため、銀行や消費者金融、クレジットカード会社などの金融業界では、期間を定めていない「金利」という言い方はあまりせずに、「実質年率」という「1年間の金利」を表す文言を採用しているのです。
「実質年率」=「1年間借りたときのの金利(利息)」
を意味するのです。
「実質年率」の計算方法
カードローンを金融機関から100万円を実質年率10%として借り入れた場合
→1年後に返済すべき利子は10万円、返済総額は110万円になります。
カードローンを金融機関から50万円を実質年率12%として借り入れた場合
→1年後に返済すべき利子は6万円、返済総額は56万円になります。
1年と言えば365日ですが、実際のカードローン返済では1年後にピッタリ完済するということはほとんどありません。そのため、カードローンでは「実質年率」を日割りで適用させる方法で利息が計算されているのです。
「実質年率÷365日」で1日当たりの利息がつくと考えるようにして下さい。日割りでの計算式ではこうなります。
実質年率の日割りの計算方法
借入残高 × 実質年率 ÷ 365日 × 支払期日以前利用日数
実質年利10%で50万円を30日間借りた場合
借入残高 × 実質年率 ÷ 365日 × 利用日数 = 利息
500,000円 × 10.0% ÷ 365日 × 30日 = 4,110円
実質年率10.0%のカードローンで50万円を借りて1ヶ月で完済したときは50万4110円で返せば良いということになるのです。
カードローンの返済は、1ヶ月ごとの返済が一般的ですので、利息を計算する際は、元金の減少によってそれに対する利息も減っていくということを覚えておいて下さい。
例えば、100万円を借りた場合でも、1カ月後に半分の50万円を返すことが出来れば、元金が半分になっているため、当然2か月目以降の利息はその半分の元金50万円に対してつくことになります。
ここ覚えておいてほしいのは、できるだけ元金(元本)を早く減らせれば減らすほど、支払うべき利息は少なくなっていくということなのです。
カードローンの場合、毎月の最低返済額はかなり低く設定されています。無理なく返済ができるため、という見方もできるのですが、実情は毎月の最低返済額を低く設定しておけば、元金(元本)の返済は非常に少なく、利息だけを支払っているような状況になるため、カードローン会社は利息収益を継続的に得られるからなのです。
利用者にとっては、最低返済額だけを返済している状態では、元金(元本)がほとんど減らずに利息をたっぷりとられている状況になってしまうのです。
カードローン返済では、余裕のある時に最低返済額よりも多く返済して、元金(元本)を早く減らすことが重要なのです。
カードローン返済の「実質年利」「実質年率」が理解出来てきたら、具体的な返済金額をシミュレーションしてみましょう。
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