あなたはいくら借りられる?カードローン審査と初回貸付額(限度額)の関係
実際にカードローンを比較してみると
限度額: ~300万円
限度額: ~500万円
限度額:~1000万円
・・・
と「本当にそんなに貸してくれるのか?」と疑いたくなるような高額な限度額が記載されています。しかし、一度でもカードローンを利用したことがある方は、お分かりの通りそんなに貸してくれることはほぼありません。
あくまでも、限度額は「一番審査が良くて年収が超高額の方」のときの最高値がかかれているだけであって、多くの方は数十万が初回貸付額の限界値なのです。
実際にアコムの場合、2014年10月~12月の平均値で142,000円なのです。アコムは比較的審査通過率が高いカードローンなので、その分初回貸付額が小さいという特徴がありますが、いきなり100万円を超える借入というのは現実的ではないことがわかるかと思います。
では、カードローン審査と初回貸付額にはどんな関係があるのでしょうか?
カードローンの初回貸付額の最高値は
50万円
カードローン審査のスコアリングの点数が良ければ
90万円
カードローン審査のスコアリングの点数が低ければ
10万円
というのが平均的な相場です。基本的に銀行カードローンでも、保証会社は消費者金融なので、この相場は大きくは変わりません。
利用していく中で、返済実績が積み上がれば限度額をどんどん増額してくれるものなのです。
現在では、ほとんどのカードローン審査はスコアリングシステムによって、融資可能額も自動的に算出されますが、最終的には決済者の人的な判断で初回貸付額が決定するのです。
スコアリングシステムが20万円と算出しても、その他の要因などを決済者が判断して、「多目に貸しても大丈夫。30万円にしよう。」「怪しいから10万円に抑えておこう。」というように微調整するのです。
初回貸付額を決定するのは「勤務形態」が大きな要素
初回貸付額を決定する要素は色々ありますが、中でも一番影響が大きいのは「勤務形態」です。
- 公務員 : 50万円
- 正社員(帝国データバンクに登録あり) : 50万円
- 正社員(帝国データバンクに登録なし) : 20~50万円
- 自営業・会社経営者・個人事業主 : 10~90万円
- 派遣社員 : 20~30万円
- アルバイト・パート(継続雇用) : 10~30万円
- 配偶者が正社員の専業主婦 : 10~30万円
- 季節・期間雇用 : 10万円
相場ではだいたい上記のような初回貸付額の設定になっています。
経営が安定していて収入が安定している公務員の場合
帝国データバンクに登録がある、上場している会社の正社員の場合
は50万円の初回貸付額でも問題ないケースがほとんどで、属性や勤続年数によっては90万円の最高額での貸し付けも可能になっています。
一方、日雇いの仕事や専業主婦、アルバイトの場合などは10万円という最低基準になることが多く、まずはそこから返済実績を積み上げてもらう形を取るケースがほとんどです。
アルバイトやパートでも、勤続年数が年単位であるようであればもう少し初回貸付額が高くなる可能性もあります。
収入が不安定な自営業・会社経営者・個人事業主の場合は、収入の多さや帝国データバンクの掲載有無、業歴の長さなどを総合的に判断され、初回貸付額が決定します。
収入が不安定なため、正社員よりは不利になってしまいます。
90万円が上限の理由
なぜ、100万円ではなくても90万円が上限なのでしょうか?きりが悪い気がしてしまいますが
- 100万円を超えると利息制限法があるため、金利は15%までしか設定できないのです。
- 90万円であれば金利は18%まで設定可能です。
つまり、カードローン会社から見れば、10万円多くかしてしまって金利が3%下がるよりも、10万円少なくても18%で貸せた方がメリットが大きいということになるからです。
まとめ
カードローンを比較するときに限度額を鵜呑みにして何百万も借りられると思うのは勘違いです。
属性が良くても、50万円が相場なのです。
限度額を上げるためには、初回貸付額で借りてから、返済実績を積み上げながら定期的に増額の依頼をして徐々に枠を広げていくしかありません。
返済実績が信頼となることを理解しましょう。