大手銀行、個人向け無担保ローン、カードローンを強化

大手銀行、個人向け無担保ローン、カードローンを強化

2012/11/09

 大手都市銀行が、個人向け無担保ローン、キャッシングやカードローンといわれている分野に相次いで参入をし、CMなども積極的に行ってきている。背景としては、企業向け融資が伸び悩むとともに、大手銀行の収益の柱であった住宅ローンが低金利競争が激化し、弱体化しているため、潜在需要が大きいと想定される融資金利の高い個人向けの無担保ローンに力を入れてきているのだ。

 銀行にとっては、年収の3分の1までしか融資ができない総量規制を回避できるし、かつ基本的な保証会社に消費者金融大手を使えば、実務レベルでは大きく組織再編をする必要がない点も強化がすすむ理由である。

 また、住宅ローンの金利が1%を切る時代に、消費者金融大手のアコム、プロミス、レイなどのキャッシングの貸出金利は15%前後と大きな利益が見込める金利設定にある。大手銀行にとっては、ここに活路を見出そうという動きをするのも当然だろう。

 三井住友ファイナンシャルグループも、旧プロミスを完全子会社化し、キャッシング事業をフレキシブルに対応できるようにした。SMBCコンシューマーファイナンスの店舗に「三井住友銀行カードローン」のATMを設置し、シナジーを狙うことも視野に入れている。。

 イオン銀行は、来年に経営統合するイオンクレジットサービスからカード事業を引き継ぎ、銀行本体で個人向けのカードローン事業を行う。イオングループの強みを生かし低コストで集めた預金が原資のため「低利での貸し出しが可能」だ。

 新生銀行も昨年10月、子会社の消費者金融「新生フィナンシャル」から個人向けカードローン事業を譲り受け、銀行本体で「レイク」ブランドの個人向けローンを始めている。

 ただ、銀行の個人向けローン残高は伸び悩んでいるのが正直なところ。契約まで30分の消費者金融と比べると、審査が厳しく、融資実行までに1週間程度かかる銀行カードローンは、緊急の物入な状況に対して対応できないのである。

 もちろん、銀行自体も上記の課題については認識しており、三菱UFJ銀行などは、完全インターネット申し込みをサービスインするなど、サービス強化に積極的である。今後も、同様の傾向は続くと思われ、銀行が消費者金融化するのは時間の問題であろう。


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