カードローン申込時に注意すべき審査上重要なポイントを実際の申込フォームで徹底解説
「カードローンを申込んでも、審査に落ちてしまった。」と困っている方も多いかと思います。今回は実際の申込みフォームを例に、審査上重要になるポイントを解説していきます。申込みフォームを入力している時点ですでに審査ははじまっているのです。
プロミスカードローンの入力フォームを例に審査のポイントを解説します。ただし、これはプロミスの審査基準を解説するものではありません。あくまでも一般的な入力フォームとカードローン審査の関係について説明しているものです。
実際の入力フォームを例に審査のポイントを解説
1.お客さま情報
ここで重要になるのは、「家族構成」と「自宅電話の有無」です。
「家族構成」
「家族構成」を変えることはできませんが、審査にどう影響するのか?というと
- 独身家族同居 → 審査の評価が高い
- 独身家族別居 → 審査の評価がやや高い
- 既婚子供なし → 審査の評価は普通
- 既婚子供あり → 審査の評価は低い
- 独身子供あり → 審査の評価は低い
となります。独身の方が審査の評価が高くなるのです。なぜなら、家族のある家庭の場合は、自由にできるお金が少ない分、貸倒のリスクが高いと判断されるからです。家族があるとどうしても生活費、家賃、食費、教育費、住宅ローン、自動車ローン、など様々なものにお金を使ってしまい、収入に対して返済に回せる割合が少なくなってしまうのです。
「自宅電話番号の有無」
「自宅に固定電話置いてあるけど、連絡されたくないから携帯だけにしておこう。」と考える方が少なくないのです、実はカードローンの審査ではこれは間違った判断です。
- 自宅電話番号あり → 審査の評価が高い
- 自宅電話番号なし → 審査の評価が低い
ということになるのです。これは自宅の固定電話を持っている方の方が、住所証明という意味合いで評価が高くなるのです。携帯電話だけの人の方が夜逃げなどのリスクが高く、NTTなどの固定電話を引いている方の方が住所の証明とともに、夜逃げなどのリスクが低くなるからです。
自宅に固定電話を引いているのであれば、カードローン審査の観点から見れば記入しておいた方が良いのです。
2.自宅情報
ここで重要になるのは、「お住まいの種類」です。
「お住まいの種類」
- 持家本人名義ローンなし → 審査の評価が高い
- 持家本人名義ローンあり → 審査の評価はやや高い
- 持家家族名義 → 審査の評価はやや高い
- 社宅、寮、官舎 → 審査の評価は普通
- 公営住宅 → 審査の評価は低い
- 賃貸住宅 → 審査の評価は低い
持家でローンがなければ、資産として最悪の場合売却して返済と言う方法をとることが可能になります。当然、貸し倒れリスクは低く審査の評価も高くなるのです。持家が家族名義であれば、家賃を支払う必要がない為、同じ収入で賃貸住宅に住んでいる方よりも収入に対して返済に回せるお金が増えるため審査の評価が高くなります。
3.勤務先情報
勤務先情報の入力で重要なポイントは「雇用形態」「入社年月」「年収」「業種・職種」「健康保険証の種類」です。
勤務先情報では、カードローン申し込みの条件である「安定した収入」について審査されます。多くの方は年収の多い少ないが重要と考えてしまうのですが、重要なのは「安定性」です。いかに継続的に収入が期待できるか?の方が圧倒的に重要なのです。
「雇用形態」
- 公務員 → 審査の評価がとても高い
- 正社員 → 審査の評価が高い
- 契約社員 → 審査の評価がやや高い
- 派遣社員 → 審査の評価がやや低い
- アルバイト・パート → 審査の評価が低い
- 個人事業主・法人経営者 → 審査の評価が低い
となっています。年収の多さ順と違うのがわかるかと思います。世間的に言えば公務員よりも、会社経営者の方が年収が高いのですが、「安定性」という意味では国に雇われている公務員の方が、会社の状況によっては収入がマイナスになるリスクもある経営者よりも、優れているのです。カードローンの審査でも、個人事業主や法人経営者は評価が低くなり、公務員や正社員が評価が高くなるのです。個人事業主や法人経営者の評価が低い理由のひとつには、事業資金として使われてしまうリスクもあるからと考えられます。
「入社年月」
入社年月は「いつ入社したのか?」を知りたいわけではありません。あくまでもカードローン会社が知りたい情報は「勤続年数」です。入社年月がわかれば勤続年数は自動的にわかるので、このような聞き方をしているのです。
- 勤続年数10年以上 → 審査の評価がとても高い
- 勤続年数3年以上10年未満 → 審査の評価が高い
- 勤続年数1年以上3年未満 → 審査の評価は普通
- 勤続年数半年以上1年未満 → 審査の評価はやや低い
- 勤続年数半年未満 → 審査の評価は低い
勤続年数が長ければ長いほど、将来も安定して収入が入ってくると判断されます。3年あれば審査上は問題ないと考えられますが、半年未満の場合はカードローン審査がこれが原因で落ちてしまう方も多いようです。この場合は、半年以上経過してから再度申し込む必要があります。
「年収」
年収はもちろん高い方が審査の評価は高くなります。ただし、それほど年収の多い少ないは気にする必要がありません。年収の多い少ないはカードローン審査に通るかどうか?ということよりも、いくらまで借りられるのか?に影響してきます。
「業種・職種」
業種や職種ごとに平均年収や再就職のしやすさ(安定性)が変わってきます。当然、弁護士や医者であれば審査の評価は高く、臨時雇用的なイメージが強い美容師やウェイターなどは審査の評価は低くなります。
「健康保険証の種類」
「健康保険証の種類」というのはカードローン審査で意外に重要なポイントです。なぜなら、上記の職種などを証明する証明書の効力を持つからです。
- 公務員が持つ「組合・共済保険証」 → 審査の評価がとても高い
- 会社員が持つ「社会保険証」 → 審査の評価がやや高い
- その他の人が持つ「国民健康保険証」 → 審査の評価がやや低い
- 「健康保険に未加入」 → 審査の評価がかなり低い
となっています。
4.お借入れについて
ここで重要になるのは、「現在の他社お借入れ」と「希望の契約額」です。とくに注意が必要なのは「現在の他社お借入れ」はウソを記入しても、ばれるということです。個人信用情報というものをカードローンの審査担当者は調べるので、そこにすべて借り入れ情報が記載されてしまっているのです。正確な情報を入力する必要があります。ウソをついていることがばれてしまえば、それだけで審査に通らない理由になってしまいます。
「現在の他社お借入れ」
- 4件超 → 審査の評価はとても低い
- 3件 → 審査の評価は低い
- 1件~2件 → 審査の評価は普通
- 0件 → 審査の評価は高い
ということになります。4件を超えているとなかなか審査に通るのは厳しくなってしまいます。
「希望の契約額」
希望の契約額というのは、年収に対しての借入総額(他社も含めて)の比率で審査の評価が変わってきます。
- 年収に対して30%が借入総額 → 審査の評価は低い
- 年収に対して20%が借入総額 → 審査の評価はやや低い
- 年収に対して10%が借入総額 → 審査の評価は普通
- 年収に対して借入総額が10%未満 → 審査の評価は高い
総量規制というものがあり、銀行以外のカードローンではそもそも年収の3分の1(33%)までしか借りることができませんが、そもそも30%というラインを超えてしまえば、審査に通ることも難しいのです。申込んでも審査に通るのは年収に対して20%前後のラインと考えましょう。
5.ご返済について
ご返済についてで重要なポイントは「ご返済方法」です。
「ご返済方法」
- ATMからの返済 → 審査の評価は低い
- 口座振替 → 審査の評価は普通
- グループ銀行の銀行口座からの口座振替 → 審査の評価は高い
「ご返済方法」では、ATMからの返済よりも、銀行振替による自動引き落としの方が審査の評価は高くなります。なぜなら、ATMは自発的に返済に行かなければならないものなので、返済忘れや貸し倒れのリスクが高くなるからです。銀行からの引き落とし「銀鉱振替」の方が自動的に返済されるため、審査の評価が高くなります。
また、消費者金融でも、銀行のグループであることがほとんどですが、この場合グループ会社の銀行口座からの引き落としの方が審査の評価は高くなります。これは銀行の口座残高の状況を把握できるという理由があります。事前に残高を把握できるので貸し倒れのリスクが低くなるのです。
まとめ
このようにカードローンの申込みフォームは、すべてと言っていいほど、カードローン審査と連動しているものなのです。
上記の仕組みがわかっても、申込みフォームへの入力情報を変えられないものが多いですが、努力次第で変えられるもの「自宅電話の設置」「勤続年数を伸ばす」「住まいの種類を変える」「借り入れ件数を減らす」「グループの銀行口座からの銀行振替にする」・・・も少なくないのです。
カードローンの審査に落ちて困っている人にはぜひ参考にしてほしい情報です。
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